目のピント合わせ

2011年04月15日(金)

Category: 目のお話

桜満開です。毎年書いていますが、ここ数年、桜の花の付きがあまり良くないですね。5、6年前はもっと一つの枝に桜の花がいっぱい付いてたと思うのですが。木の枝は花で見えないくらいでした。といっても、桜は綺麗です!私の高望み。

さて、前回のつづきです。
人のピント合わせの精度と速さはとても優れています。前回、人の目ではっきりと見える範囲と言うのは意外に狭いということを書きましたが、人は見るモノに視線を向けると、即座にピントを合わせることができます。カメラの写真でピントを合わせるのにジジーとなるあれを、一瞬でしているのです。一眼レフのいいカメラのレンズでもパッと合わせることができますが、人の目には及びません。

ところが、40歳前後から少しずつこのピントを合わせる速度が遅く感じることがあります。これは、ピントを合わせるということは、水晶体を膨らませたりしているのですが、この水晶体を動かす筋肉が疲労してきて、物を見たときにピントが合うまでに時間がかかるなぁと感じる方がいらっしゃいます。早い人で30歳過ぎてから自覚する方もいらっしゃいます。ずっとパソコンを見ていて、外を見たときに見にくい。逆に外を見ていて、携帯などを目線を移したときに、画面が見えにくい。ありますか?これです。無理せずなるべく目の筋肉を疲労させないのがいいのですが、この話はまた別の機会にします。

あたりまえのことであまり気付かないことですが、人の目のピントの合わせる精度のすごさを感じて頂ければと思います。