レンズの球面設計、非球面設計、両面非球面は何が違うの?

2018年11月09日(金)

Category: こだわり, フィッティング, メガネのお話, 目のお話

今日もブログの準備が出来ずこの時間になってしまったので、先日のスライド資料の中からネタを。

メガネのレンズで、球面設計とか、非球面設計、両面非球面などを聞いたことあるかもしれません。

どう違うの?

■球面設計

レンズ面の外面と内面のカーブが球の一部を切り取った形のものです。昔からある設計です。
周辺までの度数差が少ないですが、収差(歪み)は大きくなる傾向があります。

■非球面設計

レンズ面の片面を非球面に設計しています。球面設計のレンズに比べ、カーブが平らになり薄くなります。
周辺までの収差は少なくなる傾向がありますが、その分周辺の度数差は大きくなる場合もあります。

■両面非球面設計

レンズ面のカーブが外面・内面ともに非球面になっている設計です。
非球面設計レンズよりもさらに薄くなります。
なるべく収差を抑えるように設計されているので、特に度の強い方や乱視の強い方に効果が出やすいです。

ただし!!!

ここから重要です!!

非球面設計や両面非球面設計は、なるべく収差を抑えるように設計されていますが、これは、適切な状態で掛けた場合に収差を抑えるようにしてあるので、そうでない場合は、逆に収差が大きくなったりすることがあります。

なので、結局は、レンズの性能をしっかり発揮させるためには、メガネのフィッティングがとても重要ということです。