プラスチックフレームのブリッジ折れの修理

2017年05月21日(日)

Category: こだわり, メガネのお話, 修理, 磨く

あらま!って感じです。プラスチックフレームのブリッジ部分が真っ二つ!今回は予備にしてたメガネの方が壊れたので、緊急性はありませんでした。予備にしておきたいので、なんとか掛けられるようにして欲しいとのことで、お預かりしました。

この状態で持ってきて頂いて良かった。よくあるのは、瞬間接着剤でくっつけてみて、うまくいかないので持ってくるパターン。とにかく、メガネは瞬間接着剤を使わないで下さい。改悪になります。
さて、どうしましょう。今までの私のスキルであれば、アセチ溶剤でくっつけて、アセチ板を添え木にするようにして強度を出してみる方法でしょうか。もしくは、最近知った、ネジをねじ込んで強度を出す方法。
とりあえず、昨年参加した時に作った修理セミナーのグループ内で助言を頂きました。なんと、ネジよりもチタン板の方が、回らないし強度も出るとのこと。なるほど!!やってみましょう。


いらないチタンのテンプルの芯の部分で、ちょうどよい太さの部分をカットします。

メッキを剥がして、ヤスリで形状を整えます。

ドリルで片側に穴をあけます。

アセチ溶剤を流し込み、内部を溶かします。そして、挿入。
もう片方も同じようにして合体!といきたいところでしたが、若干片側が斜めに入ってしまい、そのままの長さと方向で穴を開けると、突き抜けてしまうので、ちょっとカットして短くしました。

乾いたら、ヤスリをかけてバフで磨いて完成!

クリア素材なので、左右対称にしたいところでしたが、そこまでできませんでした。強度はまったく問題ありません。むしろ以前より強度あるかもしれません。
またひとつ修理技術に引き出しが増えました。
親しいメガネ仲間にいろんな技術と知識を持っている方がたくさんいるのがとても心強いです。