色が見えるのはなぜでしょう?考えたことはないと思います。だいたいの方はその物体が赤いからと考えるのですが、ではなぜその物体は赤く見えるのでしょうか?これが今回のお話です。
光は7色の波長の違う光によって構成されているお話をしてきました。さて、バナナはなぜ黄色に見えるのか?簡単に言えば、光がその物体で反射するときに黄色の光を反射し、その他の色の光はその物体に吸収されてしまうから、バナナは黄色に見えるのです。赤に見えるものは、赤色の光を反射しているのです。では白は?というと、全部の光を反射すると白くなるのです。
つまり、物体の色はどの波長の光を反射するかで決まるのです。そして、私達が見ているものは、その物体が反射した色の光なのです。当たり前の話なのですが、光のない暗い部屋のなかでは、色が見えませんよね?これは、その反射する色の光がないからです。
では、黒は?というと、ほとんどの光を吸収した場合です。でも、実際は多少の光を反射しているのでその物体が見えるのですが、本当の黒というのは、ブラックホールみたいに光をすべて吸収してしまうもので、何も見えないのです。私達が黒いといっている物は見えている限り本当の黒ではないんですね。