視力の悪さを表現するときに、よく聞く会話。「私の視力は、0.1以下なの。」
視力検査の視力表は、一番大きい指標で0.1までしかありません。そのせいなのか、近視の人は視力の悪さを表現する時に、0.1の大きな指標が見えないので0.1以下と表現するのでしょう。0.1以下だと、ど近眼であると思い込んでいる方も多くいらっしゃるみたいです。
実はメガネ屋さんでは、0.1以下というのは、あまり意味をなしません。というのは、0.1ギリギリの視力は、個人差がありますがそんなに強い近視の度数ではないからです。むしろ、まだまだ弱い方です。メガネ屋さんでは、目の視力の度数を最良の視力を得るのに必要なレンズの度数(D)の数値で表現します。
- 弱度近視
- -0.25D?-3.00D
- 中等度近視
- -3.00D?-6.00D
- 強度近視
- -6.00D?-10.00D
- 最強度近視
- -10.00D?
上記は目安ですが、弱度近視に分類される度数が、だいたい0.1程度までです。中等度近視より強い度数は、すべて0.1以下です。近視の方の大半は、弱度近視?中等度近視であることが多いです。
最後に・・・、近視で0.1と測定された人は、みんなメガネの度数が同じであるかというと・・・、ほぼみんな違います。それは、眼の調節力・眼の瞳孔(絞り)の大きさ・乱視などいろいろな要素が絡んでくるためです。これは、難しい話になるので機会があればまたお話しますね。