真の黒(ブラック)とは

2008年01月29日(火)

Category: 時事, 目のお話

昨日の新聞に、アメリカの大学の研究チームが「世の中で最も暗い物質」を作ったという記事がありました。もっとも暗い物質とは、当たった光の99.955%を吸収する物質で、従来の記録より約3倍も「暗い」そうで、ギネスブックに申請しているそうです。

もっとも暗い物質とは、色でいうと、もっとも黒(ブラック)に近いということです。以前のブログ「色が見えるのはなぜ?」でも取り上げました。色は、その物体が反射した光の色によって見えます。全く光の存在しない空間では、すべての物体が見えないのですべて真の黒です。しかし、光がない状態では比較できないので、光が存在する空間での真の黒(ブラック)の物体とは、この当たった光の99.955%を吸収する物質が、限りなく真の黒(ブラック)に近いのだと思います。

最後に、光をもっとも吸収するということは、光のエネルギーを無駄なく吸収できるということなので、太陽光を電気や熱などに変換する装置に役立つそうです。