ルーペ・拡大鏡の正しい使い方に続いてルーペ・拡大鏡の選び方についてお話します。
ルーペ選びは、見る物の大きさや使用環境に合わせて選ぶのですが、ルーペの倍率による特性を説明します。倍率が大きくなるとルーペのレンズのサイズは小さくなり、見える範囲も狭くなります。逆に言えば、倍率が低いと視野が広くなり使いやすいということです。
新聞や本など比較的大きな文字を拡大して見る場合は、1.5〜3倍程度までの倍率のルーペが使いやすいかと思います。低倍率であるとルーペから目を離して使えるので、楽な姿勢が保て広い範囲を拡大して見ることができます。読めるならばなるべく低い倍率をお薦めします。非常に小さい物を観察したり調べたりする場合は、5〜20倍程度の高倍率のルーペがよろしいかと思います。高倍率であると、眼をルーペに近づけてかつ見たい物にルーペを近づけて見ることになります。
使用環境によっては、いろいろなタイプのルーペがあります。商品紹介と合わせて紹介しようと思います。
最後に、老眼鏡の代わりにルーペ・拡大鏡をお使いの方もいらっしゃいますが、ルーペ拡大鏡は見るものを拡大することによって見にくかったものを見えるようにしているだけで、根本的な眼の機能の低下による像のピントのズレを矯正しているわけではありません。老視・老眼のために見えないものを見るためにルーペを使うならば、老視・老眼を矯正したメガネをおかけ頂く方を強くお薦めします。その上でもう少し大きく拡大して見たいとか、そういう場合にルーペを併用して頂くと効果倍増であります。