文字のピントとボケ具合-気持ちよく読めてますか?

2011年06月26日(日)

Category: こだわり, メガネのお話, 目のお話

今日は老眼のはじまりの時の文字のピントとボケ具合についての話です。

まずはこの文字を見て下さい。
文字のボケ具合

違和感を感じた人、あなたは神経質です!
というのは冗談で、実は、ちょっとだけピントがズレていてボケているのです。
ピントがちゃんと合っているのは、下の文字です。
文字のボケ具合
比べたらずいぶん違うでしょう?むしろ少しボケている方が文字が太く見えるかもしれませんが、実際は、文字の輪郭がボケているために少し太くなって見えるのです。一番上の大きな文字はあんまり変わらないかもしれませんが、一番下の小さい文字は少し薄くなって見えませんか?
以下順番に少しずつピントがボケたものを並べていきますので比べてみて下さい。

下の文字は最初の少しだけボケた文字と同じものです。
文字のボケ具合

次に下の文字はさらに少しだけボケた文字です。老眼が出てきて、これくらいの見え方でも読めなくはないので、まだ大丈夫だと言う方は意外に多くいらっしゃいます。小さい文字は少し厳しめになってきています。
文字のボケ具合

次の下の文字はさらにさらに少しだけボケています。ここまでくると、読めますが、目が疲れませんか?これくらいの見え方になると、目がジャミジャミとなった感じで、長く読んでいるのがつらくなってくるでしょう。
文字のボケ具合

次の下の文字はもっとボケています。さすがにここまで来ると、メガネ屋さんに直行です。生活に支障が出てきますし、文字を読むということを避けるようになるかもしれません。
文字のボケ具合

比較して見てみるとよくわかると思いますが、小さい文字は大きい文字よりもピントが合わないと早く読み取りにくくなります。よって拡大鏡と老眼鏡の違いのところでも説明しましたが、拡大鏡は、同じボケ具合でも文字を拡大することによって、見えるという仕組みです。老眼鏡は、ピントのズレを調整することによって、輪郭をハッキリさせ見えるというものです。

あなたはどれかに当てはまりましたか?
意外に読めているようではっきり読めてない方、多いようです。私は職業柄、ボケなどには非常に敏感で、写真や映像が少しでもボケていると気になって仕方ないです(笑)それはさておき、いつも見たい距離でこのような少しボケるような感じがするのは、調節力が足りないことが原因のひとつでもあります。我慢して見るより、調節力を補助してあげることで、目の疲れやかすみが取れることもあります。昔ははっきりくっきり見えてたものが、今でも同じように見えていると思ったら実は少しずつボケてきているかもしれません。

今回の話はきれいに見える人でないと違いなどがわからないかもしれません。本当はいろいろな話を絡めるともっと面白いのですが、複雑になるので簡潔に違いをまとめたものです。