さて、子供の弱視を見逃してしまう原因は何でしょう。
弱視であっても、0.2程度あれば、日常生活を不自由なく送ることができるので、家族も気付かない場合が多いのです。
特に、片目だけが弱視である場合は、もう片方の目の視力が良いので見逃されるケースが多いのが実情です。
まずは、「視覚機能に成長期間が限られていることを知らない」。
多少、親が気になることがあっても、先延ばしにしたり、検査をしても検査出来ないだろうと思い込んで受診しない場合があります。
もうひとつは、「3歳児健診で見逃されてしまう」。
3歳児健診では、家庭での視力検査とアンケートが行われ、結果に問題があれば眼科に紹介という流れが一般的です。
その家庭での視力検査がちゃんとなされてない場合が多かったり、こども自身に見えないという自覚がない場合もあります。
産まれたときからそのように見えているので、見えるということがわからないのです。
また、眼科を紹介されたのに、結局行かなかったというケースも多いそうです。
とにかく弱視は早期発見、早期治療が最も大切です。
次回は、見逃さないための子供のサインについて。