目で物を見ているということは、光が物に反射して目に入ってきているということです。だから見えるのです。光のないところでは反射しないので、見えません。この光がたくさん入ってくると、もちろん眩しく感じます。その光を反射しやすいモノであればなおさらギラギラと感じます。
今日は、その余分な反射光を抑えるレンズ、「偏光レンズ」についてです。
偏光とは、読んで字の如く、偏った光で、光には波長があって、そのある特定の波長だけの光を遮ったり取り出したりする光のことです。偏光レンズは、ある方向の光は通し、直交する方向の光は遮るというものです。少し分かりやすく説明すると、ブラインドの横型を思い浮かべて下さい。上や下からの光は遮り、横方向の光は入りますよね?そんな感じです。
日ごろギラギラして眩しいと感じるのはそういう、上下方向の光の反射が多いのです。その光を抑えるレンズです。
難しくなるので、これ以上は踏み込みません。一般的によく聞くのは、眩しいのを抑えるレンズとしてか、釣りやスキー、ゴルフなどに最適なレンズとしてかもしれません。仕組みは同じです。
カメラに偏光レンズ(グレー)を当てて、同じ露出で撮りました。比べてみてください。ショーケースに反射する天井の蛍光灯や、スポットライトの反射の具合を見て下さい。
まず一枚目は、何もない状態。天井の蛍光灯が反射してうるさい感じします。
次の二枚目は、遮光レンズを装着。偏光ではない普通のサングラスです。全体的に明るさが落ち、少し楽に感じると思います。しかし、天井の蛍光灯の反射がまだ気になります。
最後は、偏光レンズ装着。蛍光灯の反射がかなり抑えられて、ギラツキがなくなりました。
違いわかるでしょうか?物を見るのに必要以上の反射光が目に入ってくると、眩しいだけでなく、目の疲れなどにも繋がります。偏光レンズの色は、普通の染色できるレンズ程、自由度がありませんが、このような選択肢もありますので、ご相談ください。
偏光レンズとは、紫外線をカットし、眩しい反射光を抑え、遮光カラーによるコントラスト効果も期待できるレンズで、特殊なスポーツなどのシーンだけでなく、日常の生活でも使える目に優しいレンズなのですよ。